Alteryx 2020.2 新機能:スケジュールや実行結果をCollectionで共有できるようになりました
データアナリティクス事業本部プロダクト営業部の営業じゃないほう・新納(にいの)です。
2020/6/3にAlteryxの最新バージョン2020.2がリリースされました。
本エントリでは、Alteryx Serverの新機能・スケジュールや実行結果のCollectionを使った共有についてご紹介します。
Collectionとは
Alteryx ServerにはCollectionと呼ばれる、ワークフローやインサイトを他のユーザーに共有できる機能があります。これがまた便利なんです。Collectionの使用方法や運用例については以下エントリをご参照ください。
最新版2020.2からはスケジュール実行した結果についてもCollectionで共有可能となりました。これまではスケジュールやその実行結果を他のメンバーが確認するためにはAdmin権限でログインするか、Alteryx Server Usage Reportを実行する必要がありましたが、この機能によりスケジュール設定した本人が共有したいスケジュールをCollectionに追加可能となります。
スケジュールを共有してみた
百聞は一見に如かずということで、実際にスケジュールをCollectionで共有してみましょう。対象のCollectionに移動し、「Schedule」タブから+ボタンを押します。
自身がオーナーとなっているスケジュールが表示されます。この中から共有したいものを選んで保存します。
共有されるとワークフロー名、スケジュール内容、ステータス、次回実行時間などが表示され、Collectionに所属しているメンバーも確認可能となりました。右端のごみ箱ボタンより共有されたスケジュールの削除が行えます。
勝手にFAQ
機能としては大変シンプルなものですが、FAQ形式でありそうな疑問に答えてみます。(どれも過去の自分へのアンサーソングですが…)
Q. Collectionで共有されているワークフローのスケジュールしか共有できないの?
A. Collectionに追加されていないワークフローでも追加可能です。
Q. スケジュールの共有は誰ができるの?
A. Collection→UsersのAsset Managementの権限に準拠します。AddやRemoveの権限があればスケジュールを追加・削除可能です。
Q. 共有可能なのはスケジュール設定されたワークフローだけ?
A. スケジュールとして設定されたワークフローのみ共有可能です。例えば、単発で実行したワークフローの実行結果を共有することはできません。また、同じPrivate Studioに所属している他のメンバーがスケジュール設定するとWorkflow Resultの「JOBS SHARED WITH ME」に結果が表示されます。ここに表示されているスケジュール実行結果はスケジュール設定した本人でなくともCollectionに追加可能です。
例えば、以下の「月報用スケジュール」という名前のスケジュールは「Kaori Niino」がオーナーとなっています。
「member Niino」というユーザーはオーナーではありませんが、Collectionに「月報用スケジュール」を共有可能です。これは「Kaori Niino」と同一のPrivate Studioに所属しているためです。
Q. どういうケースで役立つ機能なの?
A. スケジュールオーナーの不在時でもスケジュール実行のステータスや次回実行などの情報が確認できます。
まとめ
Alteryx Server 2020.2から追加された、Collectionでスケジュールの共有ができるようになった新機能のご紹介でした。Collectionを使った共有機能もバージョンを重ねるごとに便利になっています。Private Studioでもワークフローは共有可能ですが、Alteryx社ヘルプページにもCollectionでの共有を推奨する案内が表示されていますので、ぜひCollectionの利用をご検討ください。
参考資料
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